豚汁だけで一冊?!『有賀薫の豚汁レボリューション』
「スープ作家」という誰にもまねが出来ない肩書きで『365日のめざましスープ』(SBクリエイティブ)でデビューした有賀薫さん。
彼女のその後の著書やcakeの連載『スープ・レッスン』、note、TwitterなどSNSでの積極的な発信によって、スープはすっかり料理本の一ジャンルとして定着しました。
これにより、脇役とされていたスープが突然レッドカーペットに立ったのです。
目次
最新刊は豚汁だけ!
その有賀さんが、最新刊で打ち出したのは「豚汁」。
え、豚汁だけで1冊いけるんですか? という当然の驚きを華麗に吹っ飛ばして、まさに「革命」というにふさわしい自由な豚汁レシピを50。
帯の「豚汁って、こんなに自由だったんだ!」の言葉はそのまま「料理って、こんなに自由だったんだ!」置き換えてもいける。
豚汁本の注目ポイント
豚汁本(とすでに呼んじゃう)の前に出た『なんにも考えたくない日は、スープかけごはんでいいんじゃない?』も振り切っていましたが、豚汁本は振り切るというより、豚汁という単品だからこそスープ作家として再度、食事を作ることに向き合ったように感じました。
だからなのか、食材の組み合わせを知るとか、配合を知るといったレシピ本としての役割よりも、豚汁のある暮らしの書を読んだ気がしました。
有賀さんのスープは絵画的だなと思っていましたが、今回も、味噌色の地味なお椀しか写っていないのに一枚絵を見ているよう。
これをまとめ上げた編集者の仕事もぜひ注目して欲しい点です。
著者プロフィール
有賀 薫(ありが・かおる)
スープ作家。毎朝スープを作り続けて9年、3000日以上になる。雑誌、ネット、テレビ・ラジオなど各種媒体でスープのレシピと暮らしの考え方を発信。著書に『スープ・レッスン』(プレジデント社)『スープかけごはんでいいんじゃない?』(ライツ社)など。『朝10分でできる スープ弁当』(マガジンハウス)で、第7回レシピ本大賞入賞。
制作スタッフ
デザイン: 野澤享子(Permanent Yellow Orange)
撮影: 加藤新作
校正: 安久都淳子
調理協力: 山口祐加、今井真実
DTP制作: 天龍社
編集・スタイリング: 神吉佳奈子
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豚汁さえあれば今日のごはんは大丈夫。
がんばる豚汁じゃなくてなんとかなる豚汁です。
これが豚汁レボリューション
煮る・炒める・蒸す
豚汁の作り方は3つだけ!
忙しい日の救世主
一品でも豚汁。
じゃがいも豚汁
にんじんしりしりの豚汁
キャベツのくるくる豚汁
なすのごま豚汁
カリカリブタのピーマン豚汁
冷凍かぼちゃの黒ごま豚汁
ゴーヤカレー豚汁
トマトン汁
小松菜もりもり豚汁
かぶの蒸し豚汁
みぞれ大根の豚汁
とろろ豚汁
白菜の重ね煮豚汁
ささがきごぼうの豚汁
えのバタ豚汁
豆苗の豆乳豚汁
たたきれんこんの豚汁
焼きねぎ豚汁
バランス最強の組み合わせ
二品でも豚汁。
チンゲンサイと油揚げの豚汁
大根とこんにゃくの豚汁
たまねぎコーンの豚汁
スナップえんどうと心たまねぎの豚汁
アボカドと豆腐の豚汁
キャベツとさつま揚げの豚汁
オクラめかぶのねばねば豚汁
もやしときくらげの豚汁
ピーマンとたけのこの豚汁
水菜としいたけの豚汁
白菜とキムチの豚汁
ピリ辛きのこ豚汁
さつまいもと長ねぎの豚汁
にらたま豚汁
アスパラとじゃがいものミルク豚汁
もう余らせない!
フードロス豚汁
薬味豚汁
ハンパ豚汁
皮豚汁
塊肉にスペアリブ、ベーコンだって!
これも豚汁。
ポトフ豚汁
スペアリブととうもろこしの豚汁
塩ヨーグルトブタと夏野菜の豚汁
エスニック豚汁
コロコロ豚汁
じゃがベー汁
キャベツと卵焼きのスパム豚汁
里芋のそぼろ豚汁
肉団子と大根の豚汁
2日目も、3日目もおいしい
日曜豚汁
豚汁の密かな愉しみ
ぶっかけ飯の幸せ
深夜のイケ麺
豚汁と卵のおいしい関係
パンだって豚汁
豚汁はつまみです
2人で豚汁
豚汁お悩み相談室
Qどの肉を変えばいいか、売り場で迷ってしまいます
Q安売りで買った薄切り肉をストックしておきたい
Q七味のほかに、豚汁にベストな薬味はありますか?
Q豚汁向きのみそってありますか?
Q豚汁とごはん。あと一品が知りたい
Qみそ汁椀だとなんだか物足りません
豚汁INDEX
おわりに